文字創作日記

創作をしてたまに日記書くブログ。感想ついたら嬉しいです

2016-01-01から1年間の記事一覧

それでおしまい

たのしいことがあったらわははと笑って にっこりしてそれでおしまいかなしいことがあったらぴいと泣いて ぐうと寝たらそれでおしまいたくさんの人が暮らし 眠り 生きて何回か夜と朝をくりかえしてそれでおしまいいつか遠い日 千年もむかしに一組の男女が こ…

もしぼくが死んだら

あるはずもないことなんだけどもしぼくが死んだらちゃんと見てほしいぼくのそのときのすがたをあるはずもないことなんだけどもしぼくが死んだらみんなに伝えてほしいぼくが精いっぱい生きたってことをあるはずもないことなんだけどもしぼくが死んだらきみに…

タナトフォビア

死は平等におとずれる。死ぬということをリアルに最近想像してしまう。と言って、死にたいわけではない。自分はいつ、どこで死ぬのだろう。そのあとはどうなるのだろう。自分がこの世から消える。そこはきっと無で、何もないし、何もないということすら知覚…

おとのないせかいで

おとのないせかいでわたしは生きる おとのないせかいは光もある 色もある 匂いもある ただ おとだけが ないのだ おとよ わたしのたいせつなおとよもう一度だけやさしく あまく かなしく せつなく うれしそうにわたしに教えておくれもう一度だけ わたしはきっ…

恐怖

「みんな消えていってしまう」と考えるのはとてもおそろしいことだ。自分を心から信じてくれた人、応援してくれた人、愛してくれた人、みんなこの世から少しずついなくなってしまう。いつかは、そうなる。あとに残るのはなにか。自分という存在を見てくれな…

時間

「時間よ止まれ」とぼくは願った 沢山の思い出を詰め込んで 宝石箱のように きらきらと時は進む 過去も未来も現在も 変わらず時は進んできた 嬉しさ悲しさも すべての感情を詰め込んで 時は流れる 流れる 流れる 与えてもらった幸せはいつか旅立つ ぼくを残…

黄金色の精神

成し遂げよう なにかを なんでもいい 気になることがあれば 話してみないか 心ゆくまで 生きていることを 生きているままに 黄金色の精神で 世界をぶん殴ってやらないか 世界にはあとで 謝っておくから 今 「この道が正しいのか」なんて 踏み出した瞬間に わ…

花火

夜に君の名を呼ぶ虚空に跳ね返る瞬間 ぱっと弾けて淡く散るはらはらと消える美しく 色もない余韻を残しそれをひとにぎり掴んで 離さない

でくのぼうでいろ

でくのぼうでいろ誰になにを言われても わらっていろ悲しいことがあったときは おろおろしろ嬉しいことがあったときは 力いっぱいわらえ相手のことを 心からすごいと思えひとりで出来ることなんて 何もないのだからなにも見ようとするなどうせ俺たちには な…

青空の歌

二人でまた あの青空の下で歌をうたいたい 君が笛を吹いて 僕は歌をうたう 大きな石ころを 意味もなく蹴りながら歩いた 永遠がすぐそばにある気がした とりあえず今は 「おはよう」「ありがとう」「おやすみ」「また明日ね」 そう言える日々が いつまでも続…

望郷

理由もなく寂しくなる夜もある 怖い夢をみてゆっくりと起きた朝は ずっとそのまま 現実という余韻に浸っていたくもなる 悲しい知らせがあった時には その知らせを 自分の中で自分とするために とても時間が必要なのだ 長い長い時間をかけて 長い長い時間をか…

忘れた頃に短編などを書こうと思うのですが

書こうとすると毎回、変なトラウマ的な心象風景みたいなものの描写になってしまうので、公開をためらってしまうのである。

服を探す

人生は服を探す旅だ。誰もがなにか服を着て人生を踊っている。自分に似合う服を見つけようとして生涯を踊る。似合う服を着れば踊りもうまくなると信じて。人に似合う服が自分に似合うとは限らない。ありのままを見てほしくても裸になるのは違う。似合う服を…

皺の形

「天才少年あらわる」という新聞の見出しにつられ、冥土の土産にご尊顔でも拝しておこうかと件の天才少年宅へ押しかけたは良いが、すでに少年は文字通り頭脳だけの存在になっていたのである。 どうしてその形に成ったのか、と問えば、少年の母が答えるに、脳…

過去に書いた小説

作品というほどのこともないのですが、即興小説トレーニングというところで、15分間でお題を決められて小説を書くというやつをやっていました。Noah(のあP)@Mogura運営の即興小説一覧 - 即興小説トレーニングここでやってました。

夢で見た情景のスケッチ

雪がしんしんと降るなかに、ひとつの小さな街があった。 街のはずれにはひとりの老婆がひとりで住んでいた。子どもたちは魔女とか呼んで、その老婆のところにいって、老婆をからかったりしていた。邪気のない子どもたちのやることだと思いながら、老婆はいつ…